上司を巻き込み研修成果を高める


今回は、研修効果を高めることに成功した企業さんの取組みをご紹介します。
研修を企画運営する側としては、どうすればより会社の業績向上につながり、
また同時に人財育成、能力開発に貢献できる研修が実施できるか、悩むところだと思います。
このブログでも研修効果を高めるカギとして、受講生の上司の役割について述べてきました。
今回はさらに一歩突っ込んで、
階層別研修において受講生の上司を上手に研修に巻き込んで成果をあげている実例をご紹介したいと思います。
その研修効果を高めている事例とは。。。。。。。
サポーター制度です。
サポーター制度とは受講生の上司にあたる階層の方々2~3名に、研修のサポーターとして実際の研修にご参加いただく制度です。
主任研修であれば課長に、課長研修であれば部長にサポーターとして参加していただきます。
サポーターは年間研修スケジュールが完成した段階で、
どの研修にはどの部の誰にご参加いただくかを事務局が選抜し、
該当者にあらかじめ打診し、承諾を得る仕組みで実施されています。

実際のサポーターの役割
研修前に事務局や担当講師と彼らの仕事環境や抱えている課題についてインプットをいただく
研修中は講師とともに彼らの質問や課題について、ご経験をもとにご意見やアドバイスをしていただく
研修後に研修内容や受講生の様子についてご意見、ご感想をいただく
グループワークのサポートをいただく

受講生のメリット
より実践的なアドバイスがもらえる
上司の立場を理解するヒントが得られる
今後のキャリア開発に向けての心構えや能力開発のヒントが得られる
他部署の上司との意見交換で気づき、学びが促される(視座、視野の広がり)

事務局・講師のメリット
研修デザインや運営において具体的な示唆が得られる
受講生の立場や職場環境をより深く理解できる
研修に対する上司の理解を促進できる
研修前後のサポートやコミュニケーションが円滑になる
研修効果が高まる
人が育つカルチャーが醸成される

サポーター自身のメリット
研修内容が自分自身にとっても学びや復習になる
部下がどんな研修を受講しているかを理解することで、的確なサポートができるようになる
研修内容が変更になったり、新規に加わった内容を確認し理解できる
他の受講生の様子から部下の立場や状況を理解することを助ける
サポーター同士の意見交換からも部下育成のヒントが得られる

ざっと挙げたたけでも、以上のような効果が実際に現れています。
是非皆さんも、研修サポーター制度導入にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
その見返りは十分期待できると思いますよ!