「おやつタイム」でもコミュニケーションはできる


去年の九月から今年の三月かけて、憧れのオフィス付きマイホームを建ててもらっていた時のことです。

午後三時になると決まって大工の棟梁が皆に休憩の声をかけて現場をまわりだします。
そうです、おやつの時間なんです。大工さん達は今でもきっちりおやつの時間を取っているのです。

棟梁は、忙しくしているスタッフにも残らず声をかけて、
全員に半ば強制的におやつの席に集まるよう声をかけます。
そして全員が集まるとねぎらいの声をかけながらお茶や私が差し入れしたおやつを皆に配ります。
一通り落ち着いたあたりで、今度は仕事の進み具合を確認します。

「ペンキ屋さん、階段まわり少し遅れてるみたいだけどどう?」、

「設備屋さん、二階の洗面所まわり大変そうだけどうちの若い者に手伝わせようか?」
てな具合に、声をかけながら、現場全体の進捗を皆に把握、確認してもらいながら調整を行っているのです。
それもわずか三十分程度のおやつの時間の間に。
棟梁曰く、
「いくら現場が忙しくてもおやつの時間はしっかりとりますよ。
この時間を皆で過ごすことで、事故は減るし皆のストレスも私の不安も軽減されるんです。

人間忙しくてもいや忙しい時こそ、ゆとりの時間を持つことが大切なんです。
ゆとりの時間を持つとゆとりの時間が増えます。逆に持たないとますますゆとりがなくなってしまうんですよ。

少しの時間でもいいから、仕事仲間が集まって一緒に休みながら、話すことが大切なんだと思いますよ。」
皆さん、日々忙殺されて、ゆとりの時間を持つことの大切さを忘れていないでしょうか?
忙しい時こそ、ちょっと立ち止まって自分自身や仲間や周りをよく診て、考えて、気づくことが大切ではないでしょうか?

毎日忙しい、忙しいって言ってるあなた、おやつタイムを始めてみてはいかがでしょうか?