長寿企業の社是と経営理念は?


1年後は、60%
3年後は、40%
5年後は、15%
10年後は、5%
30年後は、2%
50年後は、0.7%
100年後は、0.03%

さて、これは何でしょう???

実はこれ、会社の寿命です。

10年たって残っている会社は、5%。
20社に1社ということですね。

いかに事業は大変か。
逆に言うと、今継続している会社は、スゴイということですね。

凄いと言えば、48年連続増収増益を続けてきたことで有名な
伊奈食品工業という会社がありますが、ご存知ですか?

この会社、寒天に関する商品の製造・販売をしている会社です。

寒天の国内シェアー80%、世界の15%のシェアーを持つにまで成長した会社です。
この会社の成長の原動力はいったい何だったのでしょうか?いろいろな要因があると思いますが、
私が注目したのは社是と経営理念です。
この会社の社是は「いい会社をつくりましょう!」

ちょっと稚拙な感じの表現ですが、この言葉には、単に経営上の数字ではなく、
会社を取り巻くすべての人々から「いい会社だね」って言ってもらえる会社になるという
創業者の想いが込められているそうです。

また経営理念は「企業は社員の幸せを通して社会に貢献すること」です。

以前にこのコーナーで紹介させていただいた長寿企業に通ずる、三方良しの考えがここにも息づいています。

さらに驚くことはこの考えが社員ひとり一人の日々の行動にまで浸透していることです。

自主的に早く出社して会社の敷地内の清掃だけでなく、
近隣の清掃をしたり休日に出てきて植え木の剪定をしたりしているそうです。
また休日にスーパーに買い物に行った時も健康な方は入口に遠いところに駐車しているそうです。

入口近くは小さなお子さん連れやご年配お体の不自由な方に使っていただけるようにとの配慮から、
社員の皆さんが自主的にとっている行動だそうです。

地域の方もその行動から、伊奈食品工業の社員だとわかるそうで、
経営理念がここまで浸透しているって素敵ですよね。